ひとくちにシミと言ってもいくつか種類があります。当院ではシミの種類を正しく診断し、それぞれの症例に対し最も有効な治療を行っています。
日光性色素斑(老人性色素斑)
30歳代以降から徐々に増えてくる不定形の大小さまざまな境界のはっきりしたシミです。長期間紫外線に暴露することによって生じます。
Qスイッチルビーレーザーによる治療が最も有効です。ほとんどの場合、1回の照射で約2週間後にきれいに取れます。
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)
多くが20歳以上で初発し、頬・下眼瞼・こめかみなどに分布する褐色斑点状の色素斑、あるいは額外側・鼻背などに分布するびまん性色素斑です。経時的変化はあまりありません。これに対しても、Qスイッチルビーレーザーによる治療が最も有効です。治療は1〜2回の照射を要し、薄くなるまで半年から1年かかります。
そばかす(雀卵斑)
学童期に両頬・下眼瞼・鼻背など左右対称性に発症する褐色斑点状の色素斑です。
思春期にピークとなり、中年以降目立たなくなります。紫外線暴露により濃くなります。
フラッシュ光線治療(フォトRF)、Qスイッチルビーレーザーなどによる治療が有効です。ただし長期的には再発します。
肝斑
20〜30歳代の女性の両頬・額・口まわりなどに発症する境界のはっきりしないびまん性の褐色色素斑です。化粧をする時、それを落とす時の皮膚をこする刺激により生じます。これに対してはレーザー治療もフラッシュ光線治療も無効です。刺激を避け、トラネキサム酸、ビタミンC・Eなどを内服することによって徐々に薄くなってきます。
炎症後色素沈着
けがややけどの跡に生じる一過性の色素沈着です。何もせずそっとしておけば半年ぐらいで薄くなってきます。トラネキサム酸を内服する場合もあります。
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